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アクセサリー

自転車用ライトの"新"定番「VOLT300」と定番「SG-355B」を比べてみる

IMGP3975.jpg 「CATEYE の本気」と呼ばれる HL-EL460RC "VOLT300" を先日購入しました。今まではメインライトには自転車ライトで定評のある GENTOS SG-355B "閃" を使っていましたが、そちらは別の自転車用として活用予定。どちらが良いのか購入を迷う人もいると思うので、両者を比べてみました。


【CATEYE HL-EL460RC "VOLT300"】
2013/10/01 に発売になった HL-EL460RC

  • 小型軽量
  • 300ルーメンのパワー
  • USB充電
  • Li-IONバッテリーを利用した長時間点灯

と自転車通勤ユーザーや夜間走行ユーザーの心をくすぐる商品です。
IMGP4000.jpg
IMGP3999.jpg
(パッケージ表)
IMGP4001.jpg
(パッケージ裏)
パッケージ内容は、

  • 本体+バッテリー
  • micro USB ケーブル
  • 取付用ブラケット(H-34N)
  • 取扱説明書
  • バッテリー注意書き

です。予備バッテリーと急速充電クレードルとのセットもありましたが、当面長時間のナイトランはしない予定で、バッテリーは1個で足りると考えたので標準セットを購入しました。
IMGP4002.jpg
(ブラケットH-34以外のパッケージ内容 )
CATEYE EL-460RC "VOLT300" 仕様

サイズ: 111.5 x 31.0  x 38.0 mm
重量: 120g (本体・充電池のみ)
光源: 高輝度白色LED 1灯(約300ルーメン)
使用電池 Li-ion 3.7V 2200mAh
使用時間
点灯(ハイ): 約3時間
点灯(ノーマル): 約8時間
点灯(ロー): 約18時間
ハイパーコンスタント: 約11時間
点滅: 約60時間
標準充電時間: 約6時間 (USB2.0)
繰返し充放電回数: 標準300回 (定格容量の70%の容量低下まで)

<参考: ルーメンとカンデラ>
CATEYE では以前はライトの性能をカンデラで表していました(例えば、HL-EL540RC は4,000カンデラ)。ところが、GENTOS シリーズや海外のライトはルーメンを使っています。そのため、数値による比較が簡単にはできませんでした。しかし、この HL-EL460RC ではルーメン表示に変わったので、数値比較が容易になりました。
簡単に言うと、ルーメンは「パワー」、カンデラは「明るさ」です。カンデラは光源一点での光度を意味するのですが、ルーメンは、そのライトから出る光の量を表します。例えば、白熱灯はまぶしいですが、部屋全体は明るくなりません。蛍光灯はそれほどまぶしくないですが、部屋全体を明るく照らします。白熱灯はカンデラは高く、ルーメンは低い。逆に蛍光灯はカンデラは低いがルーメンは高い特性を持っています。
翻って自転車のライトとしてはどちらが適当でしょうか。光源から出る光を適切にコントロールできるのであれば、ルーメンが高い製品が路面を照らす力が高いため、適当と思われます。
【VOLT300 外観】
円筒型で、直径2cmの発光部口径を持ちます。発光部カバーはガラス製、本体部はガンメタのアルミ製です。LEDからの前方照射光をコントロールするために、LED前方に集光レンズが配されているように見えますが、もしかするとこのレンズはLEDユニットと一体化しているもので、本体構造とは別の物かもしれません。
IMGP4008.jpg
本体下部にゴム製のフタがあり、それを開くと充電用の micro USB 端子があります。本体利用の場合のフル充電時間はカタログによると6時間(オプションの急速充電クレードルを利用すると約3時間)。試してみましたが、充電中はライトは点灯しません。
IMGP4009.jpg
バッテリーはねじ込み式のカートリッジタイプ。簡単に交換が可能です。グリース塗布の O リング付きなので、防水性にも配慮されています。
IMGP4029.jpg
ねじ込み式なので、電池の接点はこのように中心と周辺で接するように設計されています。
IMGP4014.jpg
リチウムイオンタイプで 3.7V。9Wh 2.2Ah という容量表示が確認できます。
IMGP4015.jpg
【外観比較】
今回、この VOLT300 を買おうと思ったのが、小径折りたたみ車に取り付けていた PANASONIC の NL-831P というライトが、ずうたいは大きい割に明るくなかったから。これです。
NL831P.jpg
(Panasonic 「かしこいライト」NL-831P)
これを引退させるために VOLT300 を購入し、ロードバイクに取り付けていた SG-355B をこちらの自転車に取り付ける計画です。
大きさをくらべてみます。左から NL-831P, VOLT300, SG-355B。NL-831P は単三4個を内蔵するライトだけに、相当大きいです。外してカバンに入れて...なんて考えづらいです。口径の大きさは NL-831P が最も大きいのですが、LEDのパワーが小さく、前面にはレンズがないので光が大きく拡散し、路面を効率的に照射してくれませんでした。前面口径は VOLT300 が最小。
IMGP3971.jpg
SG-355B の前面口径は VOLT300 よりも数ミリ大きくなっています。また VOLT300 は前面ガラスが素通しの平面ガラスであるのに対して、SG-355B は前面ガラスが精巧な集光レンズになっていることが分かります。
IMGP3972.jpg
次の写真は、真横から見たところ。上から NL-831P, VOLT300, SG-355B。VOLT300 と SG-355B は大きさはよく似ています。質感は SG-355B > VOLT300 >> NL-831P かな。VOLT300 も本体がガンメタの金属で、相当いい線を行っていますが、懐中電灯として手に持つことを想定すると SG-355B の方が「男のギア」という感じでカッコいいと思います。
IMGP3970.jpg
点灯時、このように光軸から外れた角度から見ると SG-355B はまぶしくありません。VOLT300 は比較的広範囲に光を拡散させるのに対し、SG-355B は精巧に光を絞り込む設計になっていることがわかります。
IMGP3974.jpg
【配光】
さて、これからは性能や特性について比較してみます。明らかに性能の劣る NL-831P には今後は退場してもらいます。
SG-355B は前面レンズを回転させることで光の収束度合いを調節することができます。VOLT300 は配光特性は固定です。以下の写真は、VOLT300 と SG-355B の配光特性。SG-355B の方が照射範囲が狭いことが分かります。
IMGP3975.jpg
次の写真は SG-355 の配光特性をワイドにして、VOLT300 の配光に近づけた場合。VOLT300 のモードはフルパワーの300ルーメンを発揮している「Hi」。光を広げることになるので、SG-355 の方が明るさでちょっと負けている様子がうかがえます。
IMGP3976.jpg
照射された光の形を正面から見てみます。左が VOLT300 で右が SG-355B です。さすがに VOLT300 のモードを「Hi(フルパワー)」にすると照射部分の明るさは VOLT300 の方がさすがに明るいです。SG-355 は照射範囲を絞ると、光が四角形に収束します。収束された部分はかなり明るくなります。
IMGP3996.jpg
(左:VOLT300 Hi、右:SG-355B spot)
VOLT300 のモードを「Normal」にすると、照射範囲は VOLT300 が広いものの、中央の明るい部分は VOLT300 と SG-355B は同等の明るさになります。
IMGP3997.jpg
(左:VOLT300 Normal、右:SG-355B spot)
VOLT300 のモードを「Lo」にすると、SG-355B の方が明るくなる状況です。
IMGP3998.jpg
(左:VOLT300 Low、右:SG-355B spot)
さて、SG-355B の照射範囲を VOLT300 並みに広げた場合はどうでしょうか。次の写真は VOLT300 のモードが「Hi」の場合。さすがにパワーの差を感じてしまいます。
IMGP3992.jpg
(左:VOLT300 Hi、右:SG-355B wide)
次に、VOLT300 のモードが Normal の場合。SG-355B の方が均一に光が届いていますが、明るさの面では VOLT300に負けています。
IMGP3993.jpg
(左:VOLT300 Normal、右:SG-355B wide)
最後に VOLT 300 のモードが Lo の場合。これだと両者の性能がかなり拮抗します。
IMGP3994.jpg
(左:VOLT300 Lo、右:SG-355B wide)
【実際の利用シーン】
路面状況の確認において、どれほどの違いがみられるのか。日が暮れた夜、近所の街灯のない暗い道に行って見比べてみました。露出はすべての写真で、VOLT300 で、対向車へのまぶしさを抑えられる約 5m 先を中心に照射する光軸の時に、PENTAX Q10 の絞り優先モードで適正露出となるようにした露出をマニュアル設定しています(ISO100, F3.5, 8秒露光。ホワイトバランス:太陽光)。
<VOLT300 モード:ハイ 前方 5m 中心に照射>
IMGP4019.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト CATEYE HL-EL460RC
モード ハイ
光軸 前方5m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


<VOLT300 モード:ノーマル 前方 5m 中心に照射>
IMGP4020.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト CATEYE HL-EL460RC
モード ノーマル
光軸 前方5m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


<VOLT300 モード:ロー 前方 5m 中心に照射>
IMGP4021.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト CATEYE HL-EL460RC
モード ロー
光軸 前方5m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


実際に見た実感としては、「High」でも「まぶしい」と感じる位ではなく、真っ暗な道ではこの位の明るさは欲しいと言う感じです。また「High」では中央以外の路肩部分の識別が容易です。「ノーマル」でもさして問題は感じませんでしたが、中央付近は良く見えるものの、路肩部分が見づらくなってきます。「ロー」はさすがに暗く、このモードはバッテリー残量が残り少ない場合のセーブ用という気がしました。
次は GENTOS SG-355 "閃"です。
<SG-355B 集光モード:スポット 前方 5m 中心に照射>
IMGP4022.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト GENTOS SG-355B
集光モード スポット
光軸 前方5m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


<SG-355B 集光モード:中間(VOLT300同等) 前方 5m 中心に照射>
IMGP4023.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト GENTOS SG-355B
集光モード 中間
光軸 前方5m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


<SG-355B 集光モード:ワイド 前方 5m 中心に照射>
IMGP4024.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト GENTOS SG-355B
集光モード ワイド
光軸 前方5m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


やはり SG-355B は、その性能の良い集光力を生かして、スポットで使うのが良さそうです。このスポットモードでも進行方向の路面を確認できる照射範囲がありますし、このモードならば、路面の状況が良くわかります。15~20km/h 程度のナイトランであれば、暗い夜道でもこのライトがあれば可能です。
ライトの色は VOLT300 よりもさわやかな(青寄りの)白色光です。
さて参考として、VOLT300 の光軸をもう少し遠くに向け、8m 先程度を照らした場合の写真を紹介します。この場合は、かなりの光が水平方向に飛ぶので、対向車にはまぶしく感じられる可能性があります。
<VOLT300 モード:ハイ 前方 8m 中心に照射>
IMGP4026.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト CATEYE HL-EL460RC
モード ハイ
光軸 前方8m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


<VOLT300 モード:ノーマル 前方 8m 中心に照射>
IMGP4027.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト CATEYE HL-EL460RC
モード ノーマル
光軸 前方8m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


<VOLT300 モード:ロー 前方 8m 中心に照射>
IMGP4028.jpg

撮影データ
項目 データ
ライト CATEYE HL-EL460RC
モード ロー
光軸 前方8m付近中心
カメラ PENTAX Q10
撮影モード マニュアル
ホワイトバランス 太陽光
露出 ISO 100 8 sec (F/3.5)
露出補正 ±0
オリジナル format JPEG 4000x3000
画質 Super Fine


光軸を上に向けると300ルーメンのハイパワーで遠くを照らすことができます。ただし、ノーマルやロー・モードだと、明るさが不足気味で、路面状況の確認がしづらくなります。また、ハイ・モードで光軸を上に向けると、対向車を幻惑しかねないので、ハイ・モードで上に向ける利用法は、交通量の少ない暗い夜道中心となると思います。
【まとめ】
新製品「EL460RC」と定番「SG-355」とを比べてみました。確かに性能を比べると EL460RC が全体的に勝っています。しかし、SG-355 の意義がなくなったかというと、私はそうではないと考えます。SG-355B は光源を効率的に利用し、光を無駄なくしぼり込むので、照射範囲においては明るさは VOLT300 に大きくひけは取りません。また、価格のこなれている SG-355B(3,000円弱)に比べ、VOLT300 はまだまだ高価(6,000円弱)です。
したがって、個人的にはこんな感じかなと思います。
<どちらも持っている特長>
・小型軽量高性能
・取付角度を選ばないので吊り下げで利用可能
・飾りのライトではなく、本当に路面を確認したい場合
<HL-EL460RC "VOLT300" がマッチする場合>
・ともかくハイパワーを求める場合
・進行方向だけではなく、周辺への配光を求める場合
・クルマや人への注意喚起のために、あえて周辺光をシャープにカットしたくない場合
・電池でなくて充電バッテリー方式を求める場合
・取付部が 32mm 位あるロードバイクのハンドルに取り付ける場合
・ハイパーコンスタントモード(点灯中点滅)が必要な場合
<SG-355B "閃" がマッチする場合>
・小型でハイパワーを求める場合
・進行方向の路面を確認する能力が高ければ良い場合
・十分な能力のライトをなるべく安価に求めたい場合
・電池切れが心配なのでコンビニで買える乾電池式を希望する場合
・エネループを使いたい場合
・懐中電灯として使いたい場合
・照射角度を調整して使いたい場合
・青白い白色光が好みの場合
・押しやすいスイッチにこだわる場合
山間地帯のナイトランや長時間のナイトランをするような場合でなければ、私はまだ SG-355B はベストバイだと思いました。

【関連ページ】
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小さいくせに強力な自転車用ライト GENTOS SG-355B 閃
CATEYE VOLT300 商品情報公式ページ
GENTOS SG-355B 商品情報公式ページ
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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。

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