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メンテナンス

子供用自転車のサドルを限界まで下げる

IMG_7875.jpg 子供の自転車をちょっと大きめなものに乗り換える際、乗り換える自転車の大きさがちょっとだけ大き過ぎて、両足を付くのが困難になることがあります。ちゃんと足が着くように、何とかしてサドルの高さを下げたい場合、実際にどのような方法があるのか実践してみました。


【子供用自転車の「飛び級」】
下の写真は、小学2年生の子供が使っている18インチの子供用自転車(ブリジストン エコキッズ)です。かなり古いもので説明書は紛失してしまいましたが、現在の同名の製品ページを見ると、適正身長範囲は「105-118cm(18サイズ)」と書かれています。
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その小学校2年生の子供の身長は現在125cm。さすがにこの手の自転車ではサイズが小さく、物足りない状況になってきました。次のステップとしては、このような「少年・少女用自転車(ジュニアサイクル)」に乗り換えるのが通常の流れです。
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上記は、中学生の子供が小学生時代に利用していたブリジストンの「エクスプレス・ジュニア」という26インチサイズのジュニアサイクルです。この自転車の適正身長は 136-157cm と、125cm の身長の子供が使うには、ちょっと隔たりがあります。特にサドルを下げたときに、両足が地面に届くかどうかがポイントになります。
この自転車(エクスプレス・ジュニア)はすでに生産終了で、同等の製品は「エコチャンピオンエース」というラインナップで販売されています。
その製品情報のページによると、適正身長は以下のように記載されています。

サイズ 適正身長範囲
20インチ 112 ~ 134cm
22インチ 116 ~ 141cm
24インチ 123 ~ 147cm
26インチ 136 ~ 157cm

現在26インチサイズの自転車を持っていることを考えると、理想的には、22インチサイズの自転車を間に1台挟むのが順当な流れです。しかし、そうするとその中間的に買った自転車は2年程度で無駄になってしまいます。新しく自転車を購入するのは避け、今ある26インチサイズの自転車を何とか乗れるようにできないものかと考えました。
【サドル高測定】
子供が安全に大きな自転車に乗れるための最も大きなポイントはサドル高です。両足が地面に届かないと安全に乗車できないからです。まず、小さいほうの自転車のサドル高を測ります。以下の写真のように地面から 62cm でした。
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次に、26インチの自転車のサドル高を測ります。このタイプのジュニアサイクルは、大人用の通常の自転車と比べてサドルの高さを相当低くできるように設計されています。シートポストを限界まで下げてみます。
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このときのシート高を測ると、以下のように約 68.3cm となりました。小さいほうの自転車と比べ、6.3cm サドルが高いことになります。
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高さの違いが分かるように、両方の自転車を重ねてみました。サドルの高さの差はかなり大きいことがわかります。
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【方法1:「やぐら返し」】
実際に子供をまたがらせてみると、両足のつま先が何とか着く位。このままだと安全に乗れそうもありません。そこで、このようなあと数cmでもサドル高を下げたいときに利用されている裏技、「やぐら返し」を行ってみました。「やぐら返し」とは、サドルをシートポストに取り付けている「やぐら」を反対に装着してサドルをギリギリまで低く装着する方法です。
「やぐら」とはこの部分のことです。「やぐら返し」とは、これを裏返しにして装着することで、サドルの装着位置を少しでも低くしようという方法です。
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具体的に説明します。サドルをシートチューブから抜きます。
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13mm のソケットレンチを使ってボルトを外し、やぐらを分解します。
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このように、やぐらの向きを反対にして組み直します。この時シートポストに巻きつける金具は、意識的にやぐらのボルトの後ろに来るようにしました。
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その理由は、このようにシートポストを取り付けた際に、
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シート高を抑えるため、なるべくシートポストを深く差し込むと、次の写真のようにシートポストの先端が金具から飛び出ることになります。
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その場合、シートポストがサドルの前に来ると、飛び出た部分がサドルの底にすぐに当たってしまい、深く差し込むことができません。そのため、シートポストがサドルの後ろに来るように、前後の位置を変更しました。
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やぐらをさかさまに取り付けたため、この状態だとソケットレンチが差し込みにくく、ナットを締めるにはこのようにスパナかモンキーレンチを使うことになります。
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「やぐら返し」を行った際のサドルの下がり具合です。
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比べてみると、確かにサドル高が下がっています。

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(「やぐら返し」前) (「やぐら返し」後)

サドル高を測ってみましょう。
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67cm でした。やぐら返しを行わない場合は 68.3cm だったので、この方法で 1.3cm サドルを低くできたことになります。しかし、小さい自転車のサドル高は 62cm だったので、隔たりはまだ 5cm。本当はもう少しサドルを下げたいところです。
【方法2:子供用自転車サドルの流用】
下の写真は、小さいほうの子供用自転車のサドルです。
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実は、このサドル、裏返しにしてみると、このように「やぐら」はなく、シートにシートポストが「直付け」されています。
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この構造は、サドル高を下げるためには非常に望ましい構造で、やぐらのような部品がないため、シートポストをシートチューブ上端がサドルの裏面に当たるまで、深くシートチューブを押しこむことができます。このサドルを流用できれば、サドル高を大きく下げることが可能になります。
そこで、シートポストの直径を測ります。幸いにも、どちらも同じ25mmであることがわかりました。

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(標準装着のシートポスト) (子供用自転車のシートポスト)

差し込んでみます。ばっちりです。
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この方法で、シートポストを押しこみ、極限までサドル高を低くした結果です。見た目はサドルが低すぎで違和感がありますが、ともかく相当サドルを低くすることができました。
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サドル高を測ってみます。「63cm!」対策を講じる前に比べ、5.3cm もさらにサドルを低くすることができました!
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細かい点では、ここまでサドルを下げると、標準装着のシート固定用のクイックレバーを回すことができません。
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したがって、シートピンも前の子供用の物を流用することにしました。
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【完成!】
完成です。26インチの自転車にしては、極限までシートが低くなりました。
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これで試してみると、両足がちゃんと地面に着きました。近くの公園で練習走行をしてみましたが、問題なくスイスイ走ってくれました。この状態ならば、「もう一台」自転車を購入しなくても済みそうです。
「もうすこしサドルが下げられたら。余分に自転車を買わずに済むのに...。」と考える親御さんは多いと聞きます。今回の話が少しでも参考になれば幸いです。

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最後までご覧いただきまして、どうもありがとうございました。

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