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パーツ

納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その2 コラムカット編)

IMGP5081_20180826115604b04.jpg フルカーボン・ロードバイク製作の2回目。今回はヘッドパーツを使ってフレームにカーボンフォークを取り付けます。その際に余分に突き出たコラムをカットする必要があります。そのコラムカットも行いました。


【フロントフォーク組付けに必要なパーツ】
前回はフレームセットの取り出しと組み立て準備(部品確認、清掃等)を行いました。今回は、フレームにフロントフォークを取り付けます。フロントフォークを取り付けるためには、ヘッドパーク(上下ベアリング・座金、プレッシャープラグ、レインキャップ、トップキャップ)以外に、必要なパーツがあります。
まずこれ、「ステム」です。リーズナブルな商品の範囲で、なるべくカーボンパーツを使いたいという思いがあり、ステムもカーボンステムです。RXL SL ブランドのカーボンステムです。スペックは今持っている別のロードバイクに合わせ、9°アングルの90mm長のものにしました。
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さらに必要なのが「コラムスペーサー」です。これがないとフロントフォークをベアリングに密着させることができません。これも中華カーボン商品。20mm, 15mm, 10mm, 5mm, 3mm の5枚セットの商品です。中国からの直送であることを覚悟すれば非常にお安く、セットで460円でした。
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この2つがあれば、フロントフォークをフレーム取り付けることができます。
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【フロントフォークの組み付け】
フロントフォークを取り付けます。ヘッドチューブにベアリングを取り付け、フロントフォークに座金を取り付けます。シールドタイプのベアリングのため、座金には直接ベアリング・ボールは接触しません。そのため座金には切り欠きが入っていて、簡単にフロントフォークに取り付けられます。フロントフォークにが取り付けられた際の乗車時の応力は座金の前端・後端に加わることが予想されるため、気休めですが、切り欠きの位置は左側にしてセットしました。
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フロントフォークをヘッドチューブの下から差し入れ…
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上部座金、レインキャップ、スペーサー、ステムの順に重ねていきます。これが一通りパーツが仮組みされた状態。新品のフロントフォークのコラム長は、利用者のライディングポジションに応じてカットすることを前提にしていて、かなり余分があります。コラムカットをすると、そのときよりも高いハンドルバーの位置には原則できません。今回は、コラムを後からさらにカットすることを考慮し、35mm のスペーサーをステムの下に入れました。
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【ビアンキからの注意喚起問題】
ここで、カーボンロードバイク利用者の中で、ちょっとした波紋を呼んでいるトピックがあります。去年(2017年)の夏にビアンキから「安全に関する重要なお知らせ」と称して、フロントフォークコラムの組み付けに関する注意喚起がありました。すでにその初報はホームページからなくなっていますが、要点を述べるとこうです。

  • フルカーボンコラムの取り付けには流儀があるので、それに従わないと安全性が損なわれる可能性がある
  • ステム下部には5mm~35mmの範囲のスペーサーを必ず入れること
  • ステム上部には5mmのスペーサーを必ず入れること
  • コラム上端は必ずステム上端より最低 2mm の出代を取ること
  • ステム取付時はステムとコラムの接触面にはカーボン用グリスを塗らないこと

詳しくはビアンキの公式資料、「フルカーボンフォークへのコンプレッションデバイスの取り付け方法」参照。
破損のリスクが高いカーボンコラムを安全に利用するため、かなり厳しめの基準を打ち出していて、あちこちから「ほんとかー!」とか「守ってられねー!」などのブーイングが発生しました。
メーカーとしては、事故が発生しないよう、かなり安全サイド寄りの基準を打ち出さざるを得ないので、金科玉条のごとく、この基準を守る必要はないのでしょうが、安全のため、なるべく準拠しておきたいと考え、ステム下のスペーサーはビアンキの基準での最大値である 35mm としました。
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【コラムカット】
次に、コラムカットを行います。コラムがステムから 2mm 出るようにカットします。
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位置を把握したら、カットすべき位置に鉛筆でしるしを付けます。
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カーボンコラムは「のこぎり」で切ります。パイプカッターで切ってはいけません。悲惨なことになります。実際のカットには必要なツールは「のこぎり」、「ソーガイド」、「万力」です。のこぎりは金のこ、もしくはカーボン用である必要があります。ソーガイド、万力は断面を正確にするために必要です。のこぎりは、切れ味の良いものがいいですね。私は「Z ハイスパイマン」を使いました。
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コラムパイプをソーガイドにセットします。このソーガイドのスリットの間にのこぎりを入れてカットする仕組みです。
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そのスリットの部分にカットすべき位置が入るように、ソーガイドにコラム(フロントフォーク)を慎重にセットします。
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次に、ソーガイドのスリットにのこぎりを差し入れ、のこぎりの歯がソーガイドの面に常に「面で」接触するように気を付けながら切断します。早く切ろうとして押し当て方向の力を強くすると、バリやささくれの原因になります。要領としては「回数で切る」感じです。
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切断できました。このコラム素材は相当に固く、100均の金のこだとうまく切れないかもしれません。
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切断するのに約5分程度かかりました。特に切る部分をテープでマスキングしませんでしたが、うまく切断できました。
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あとは、断面をやすりで整えます。さらに、断面に瞬間接着剤を塗り、水分の浸透を防ぐ処理も施しておきました。
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【ステム組み付け】
コラムカットの後、スペーサーとステムを入れて組み付けます。意図した通り、2mm の出代になっています。
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次に、プレッシャープラグを取り付けます。
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このプレッシャープラグは、コラム内部に落ち込まないよう、上部の径が大きくなっているものです。そのため、その部分の出代がコラム上に追加されることになります。したがって、2mm+2.5mm で、4.5mm がステム上部から突出することになります。
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この場合、5mm のスペーサーだけでは、フロントフォークを十分にベアリングに圧着できなくなります。そのため、ビアンキの基準には抵触しますが、5mm + 3mm = 8mm のスペーサーをステム上部に乗せることになりました。
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ステム装着が完了しました。
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【重量】
まず、コラムカットしたフロントフォークの重量は 303g。コラムカットで 27g 軽量化されました。
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カーボンステムの重量は 137g。
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今回使ったカーボンスペーサーの重量は 24g。
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したがって、今回までのパーツの合計重量は、1,015g(フレーム)+301g(フロントフォーク)+125g(ヘッドパーツ)+137g(カーボンステム)+24g(カーボンスペーサー)=1,602g。
次回はカーボンハンドルとカーボンシートを取り付けます。
【今回までのパーツ】
バイク本体必須パーツ

パーツ名 製品名 購入価格 重量
フレームセット(ヘッドパーツ込) ICAN 2017-AC18 52,870円 1,452g
(コラムカット後)
カーボンステム RXL SL ロード自転車カーボンステム 3,229円 137g
スペーサー カーボンファイバー製自転車 スペーサー5個セット 460円 24g
合計 56,559円 1,602g

メンテ用品(今回新規に購入したもの)

用品 製品名 購入価格
メンテスタンド 【World box】自転車メンテナンススタンド 6,980円
自転車用ガラス系コーティング剤 AZ BCT-001 アクアシャインコート 980円
クリーニングキット AZ 自転車オールメンテナンス5点セット 2,329円
マイクロファイバークロス レック 激落ちマイクロファイバー 10枚入 534円
吊り下げ計り Philonext 荷物はかり 839円
コラムカット用金ノコ Z ハイスパイマン 1,170円
ソーガイド GIZA PRODUCTSソーガイダー ブルーチェック 1,814円
万力 エンジニア アンヴィルバイス TV-12 1,963円
合計 16,609円

【関連ページ】
ICAN サイクリング公式ホームページ
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その0)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その1 フレーム編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その2 コラムカット編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その3 ハンドル・サドル装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その4 ホイール装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その5 クランク装着編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その6 完成編)
納得の予算で納得のフルカーボンロードバイクを組み立てる(その7 アクセサリー・試乗編)
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