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メンテナンス

SHIMANO フロント・ハブのベアリングボール交換

DSC04121.jpg 長らく使ってきたロードバイク用のホイール、SHIMANO RS21。フロントのベアリングボールに不安を感じたため、ベアリングボールの交換を行いました。


【SHIMANO RS21】
恐らく、すでに生産停止で入手不能なクリンチャーホイール、「SHIMANO RS21」。このホイールを購入したのが、2014年6月なので、かれこれ5年半使い続けていることになります。
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日々のリムやハブのクリーニングや、タイヤ交換などをしつつ、今まで使ってきました。ハブ軸はカップ&コーン式のベアリングとなっていて、ハブに関しても、半年程度毎に定期的にメンテナンスをし続けてきました。
【一抹の不安】
この RS21 のハブのメンテナンスをする場合、玉当たりの調整は、絶妙な水準での「きつめ」にしてきました。きつめと言っても、明らかな抵抗があるレベルではなく、指で回すと「スルスル」ではなく「コリコリ」と、あたかも小型モーターの軸を回した時の感触に近いような調整をしていました。そうすると、走行するに従って軸受けやベアリングボールの非平滑な部分がミクロン単位で徐々に平滑化し、回転が滑らかに変化するのが通例だからです。
ハブ軸の回転が滑らかかどうかは、自転車にホイールを装着した状態ではなかなかわかりません。ホイールとクイックシャフトを外し、このように指でハブ軸自体を回してみると、良く分かります。
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ところが、今回はハブのメンテをしてから1,000km以上走行しているのに、「コリコリ」感が消え去らず、気になっていました。ボールや、カップ&コーンの表面が傷んでしまっていれば、もとより滑らかな回転は得られません。実は、このホイール、5年半前に購入してから、ベアリングボールを交換しておらず、「もしかするとベアリングボールの交換が必要かも」と気になっていました。
【ベアリングボールの取り出し】
そこで、今回はベアリングボールの交換も含めて、ハブのメンテをすることにしました。そのため、あらかじめ新品のベアリングボールを調達しておきます。SHIMANO RS21 の前ハブの場合、3/16 インチサイズの鋼球が片側11個、合計22個必要です。セラミック・ボールのような超高級品でなければ、ベアリングボールはそれほど高いものではありません。高々数百円です。
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これが RS21 のフロントハブです。ハブ軸にボール台座、留めナットがねじ込まれ、両者を強く合わせることで位置が固定される仕組みです。
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その固定をほどくには、通常のスパナではだめで、狭いところに差し込めるハブコーン・レンチが必要です。
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こんな感じで、体重をうまく使いながら締めたり緩めたりします。
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シャフトを外したところです。リテーナー(保持具)はないので、ベアリングボールは、中にむき出しで入っています。
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グリスを内部に保持し、異物混入を避けるためのキャップは樹脂製のため、小型のマイナスドライバーで内側からこじれば、簡単に外れます。
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あとは、各パーツをパーツクリーナーで洗浄します。今回、ベアリングボールは再利用しませんが、ちゃんと22個回収したか調べるために、グリスを落として個数を確認します。新品と比べると、色合いに変化が見られます(多少焼けている)。
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【ボールの破損】
また、たまたま気づいたのですが、取り出したボールをよく見ると、1個、こうなっていました。
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一部、ボールの表面が欠けてしまっています。22個のうちの1個ではありますが、こうなると滑らかな回転は期待できません。いつまでも滑らかな回転が得られなかったのは、このベアリングボール表面の破損が原因だったのかもしれません。
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【ハブの組み付け】
組付けは、グリス注入から始まります。チューブ式のグリスを手で塗っても良いのですが、使い勝手の関係で、私は小型のグリスガンを使っています。現在装着しているのはウレア・グリスです。
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これで、ハブのカップ側にグリスをたっぷり盛り付け、新規調達したベアリングボールを配置して行きます。中央部の穴に落とすと、グリスが付着したボールはなかなか反対側に落ちずに難儀することになりますので、丁寧にカップの外周部に盛り付けます。規定のボールの数は11個なので、間違えないようにします。
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ボールを配置出来たら、さらにグリスを盛り付け、樹脂キャップを嵌めます。同じことを反対側でも行います。次に、ボールを落とさないようにハブシャフトを慎重に通し、玉押しをハブシャフトにねじ込んで、位置決め、ハブコーンレンチで締め込んだ後、シャフトの回り具合を確認して完了です。今回は、コリコリ感を残さず、ちょうど円滑に回る位置で固定しました。
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ベアリングボールの点検・交換を行って良かったです。これでまた、当分調子よく働いてくれることでしょう。ただし、このホイール、リムブレーキによって、リムが相当摩耗してきています。リムが摩耗したら、それはメンテナンスで蘇る類いのものではないので、次のホイールに乗換が必要です。そのタイミング1年以内のような気がしています。
雨の日の制動力や耐久性とかを考えると、このアルミロードバイクの次のホイールは、やはりアルミリムのホイールにしようと考えています。自分としては、カンパニョーロの ZONDA がいいなと妄想しています。

カンパニョーロ ZONDA C17

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