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メンテナンス

スターメーアーチャー AW-3 のコアパーツの交換

IMGP0563.jpg 長らく使い続けていた内装3段変速機スターメーアーチャー AW-3 ですが、経年劣化がついに主要パーツにまで及びました。パーツを購入・交換してなんとか息を吹き返しました。


【AW-3 変速機の不調】
私の使い続けている小径折りたたみ自転車には、スターメーアーチャーの AW-3 というクラシックな3段内装変速機が付いています。
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使い続けて10年以上のため、走行感覚で、その変速機の調子の良しあしがわかるくらいになりました。そんなことで、月に一回程度はメンテナンスしながら使い続けています。その間、部品の劣化のため、ベアリングやナット類などの小物は交換していますが、AW-3 たる内部のコアパーツは今まで交換はしないで来ていました。
ところが最近「ゴリゴリ」と相当不快なレベルの抵抗感と振動が発生してきました。特にペダルを回すとその振動が発生します。そこで、部品をばらして状況を見てみました。下の写真は、スプロケットと一体で回るドライバ・ユニットを分解したものです。
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その中で、この部品はパーツコード HSA394 "Driver Assembly" というものです。
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この部品は、チェーン、スプロケットからもたらされる駆動力を変速装置本体に伝達する大変重要な部品です。その部品の回転の滑らかさは、ペダリング時の円滑な駆動力の伝達と漕ぎ心地に大きな影響をもたらします。ところが、よく見ると…
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ベアリングを受ける部分の外周が一部割れて欠落してしまっています。この部分はベアリングボールの転がりを受ける部分、こうなっては滑らかな回転は決してできません。この部品を「修復する」ことは私の力ではできません。観念して新品パーツを調達することにしました。
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また、このドライバには13Tのスプロケットがはめ込まれています。最近そのスプロケットのがたつきが激しくなってきました。
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そこで、そのスプロケットの嵌合部分をよく見ると、スプロケットの突起がだいぶすり減っていることがわかりました。また、スプロケットの歯も、長年チェーンを受け続けてきた結果、チェーンの駆動力を受ける側が、えぐれるようにだいぶ摩耗しているのがわかります。そこで、スプロケットも交換する必要があります。
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【パーツ調達と交換】
ドライバユニットの滑らかな回転を支えるのは「ボールケージ」と呼ばれるベアリングボールと、そのボールを受ける曲面の精度にかかってきます。今回ドライバアッセンブリを交換しますが、それだけだとボールケージのボールが当たる「片側」だけの交換になってしまいます。そのため、今回はパーツ番号 HSA121 "Ball Ring" も交換します。つまり、下記の写真のパーツを両方新品にすることで、ボールケージのボールが当たる側が両面ともリフレッシュされるわけです。
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この、HSA394 と HSA121、日本の通販サイトではどう頑張っても単品販売しているところは探せませんでした。そこで、米国 Amazon の登録ストアで購入。1週間程度で無事送られてきました。
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13Tのスプロケットは、たまたま日本の Amazon で販売されていました。
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これは、新旧のスプロケットを並べてみた図です。どちらも 13Tで、歯の形は元々違う設計のようですが、古い方はだいぶ削れてガタが来ている様子がわかります。
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新しいスプロケットを新しいドライバアッセンブリに合わせてみたところ、ぴったりとはまりました。何せ19年前のパーツの代替部品。規格が変わって部品同士が合わなくなっていたらと心配でしたが、一安心です。
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ドライバアッセンブリのベアリングの反対の受け側のパーツのボールリングも新品になりました。
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そうそう、肝心のベアリングボールも新品にしました。これは汎用的な 3/16 インチサイズ。精度の高い JIS G28 等級の RKC 製ベアリングボールを奢りました。
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部品を新品したら、あとは通常のメンテナンス作業と同様に組み付けて完成。
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メンテナンス完了後、試乗してみましたが、その滑らかさに「感動」しました。これで再び愛車の AW-3 は新品同様です。さらに 10年程度延命された状況です。この AW-3 の製造年月は 1998年8月。およそ 19年経過してもパーツ交換出来てよみがえるなんて、家電業界はおろか、クルマ業界でも珍しいと思います。定番ビンテージ商品を使っていることの利点でしょうか。ありがたいことです。

【関連ページ】
スターメー・アーチャー AWタイプ 内装3段変速機のメンテナンス
AW ハブギアのメンテナンスマニュアル(PDF)
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最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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